黙示

ヨハネの黙示録

1章

イエス・キリストの啓示、すなわち神がイエスの僕たちに、すぐ起こるはずの事を示すため、イエスに与えられ、イエスがご自分の御使いを通して、ご自分の僕ヨハネに送られ、知らせたものである。
2 ヨハネは神の御言葉、そしてイエス・キリストの証言、そしてヨハネが見たすべてのことについて証した。
3 この預言の言葉を読む人々と聞く人々、またこの預言に書いてあることを守る人々は幸いである。時は近いからである。
4 ヨハネより、アジアにある七つの教会へ。現在おられる方、以前おられた方、またこれから来られる方より、またその方の王座の前にいる七つの霊より、あなたがたに恵みと平安があるように。
5 そして、忠実な証人であられ、死人の中からの最初に生まれた方であられ、また、地の国王たちの支配者であられるイエス・キリストより。私たちを愛し、自らの血によって罪から私たちを洗ってくださった方、
6 ご自分の父なる神のため、私たちを国王と祭司にしてくださった方へ、栄光と支配する力が永遠から永遠までありますように。アーメン。
7 見よ、その方は雲とともに来られる。そして、すべての目、その方を刺した者たちさえも、その方を見る。そして、地のすべての諸族は、その方のことで嘆く。そうなる。アーメン。
8 「わたしはアルファであり、オメガであり、初めであり、終わりである。」と、主は言われる。この方は今おられ、以前おられた、そしてこれから来られる、全能者であられる。
9 イエス・キリストの苦難と王国と忍耐を共にして、あなたがたの兄弟であり仲間でもある私ヨハネは、神の御言葉とイエス・キリストの証のために、パトモスという島にいた。
10 主の日に、私は御霊に在り、背後からラッパのような大声を聞いた。
11 その大声は言われた。「わたしはアルファであり、オメガである、最初であり、最後である。」そして、「あなたの見ることを巻物に書き、アジアにある七つの教会、すなわち、エペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィヤ、ラオデキヤに送れ。」
12 それで私は、私に話かけた声を見ようと振り返った。振り返った時、七つの金の燭台を見た。
13 次に、七つの燭台の真ん中に、足元までの衣を着て、胸に金の帯をしめている、人の子のような方がおられた。
14 その方の頭と髪の毛は、羊毛のように白く、雪のように白く、そして目は火の炎のようであった。
15 また、その方の足は、炉で精練された上質の青銅のようであり、その声は、多量の水流のようであった。
16 そして、その方は右手に七つの星を持っておられ、鋭い両刃の剣が口から出て、彼の表情は、強く輝く太陽のようであった。
17 私はその方を見た時、死人のように彼の足下に倒れた。しかし、その方はご自分の右手を私の上に置かれ、私に言われた。「恐れてはいけない。わたしは最初であり、最後である。
18 わたしは生きているが、死んでいた。そして見よ、わたしは永遠に生きている。アーメン。そして、わたしは地獄と死の鍵を持っている。
19 あなたの見たこと、今あること、これから起こることを書き記せ。
20 わたしの右手にあなたが見た七つの星の奥義、七つの金の燭台の奥義である。七つの星は七つの教会の使いであり、あなたが見た七つの燭台は、その七つの教会である。

2章

エペソにある教会の使いに書け。『右手に七つの星を持ち、七つの燭台の間を歩く方が、これらのことを言われる。
2 「あなたの働き、あなたの労働、あなたの忍耐、また悪人たちにがまんできないことをわたしは知っている。そして、自らが使徒であると言っているが、そうでない者たちをあなたは試して、その者たちが嘘つきであることをはっきりさせた事を、わたしは知っている。
3 そしてあなたは耐え、忍耐があり、わたしの名のために労働したが、疲れていない。
4 しかし、あなたに苦言を言う。最初の愛から離れてしまったことだ。
5 だから、落ちる前のところを思い出しなさい。そして悔い改め、最初の働きをしなさい。悔い改めない限り、わたしはすばやくあなたの所に行き、あなたの燭台をその場所から取り去る。
6 しかし、あなたにこのことがある。すなわち、わたしも憎むニコライ派の行ないを憎んでいることである。
7 御霊が諸教会に言われることを、耳のある一人一人に聞かせよ。神のパラダイスの中心にある命の木から、勝利を得る者にはわたしは食べさせる。」』
8 そして、スミルナにある教会の使いに書け。『最初であり、最後であり、死んでいたが生き返った方は、これらのことを言われる。
9 「あなたの働き、苦難と貧しさを、わたしは知っている。(しかし、あなたは豊かである。)そして、彼ら自身、ユダヤ人でないのに、ユダヤ人だと言う者たちの冒涜を知っている。その者たちはサタンのシナゴーグである。
10 これから苦しむことをあなたがたは何一つ恐れてはいけない。見よ、悪魔はあなたがたの中のある人たちを、試すため牢獄に投げ入れる。そして、あなたがたは十日間の苦難にあう。死まで忠実であれ。そうすればわたしはあなたがたに命の冠を与える。
11 耳のある一人一人に、御霊が諸教会に言うことを聞かせよ。勝利を得る者は、第二の死から、傷つけられることはない。」』
12 そして、ペルガモの教会の使いに書け。『両刃の鋭い剣を持つ方がこれらのことを言われる。
13 「わたしはあなたの働き、あなたの住んでいる所、サタンの王座のある所を知っている。サタンが住んでいる所で、わたしの忠実な殉教者アンテパスが、あなたがたのそばで殺された時でさえ、あなたはわたしの名を堅持し、否定しなかった。そして、わたしへの信仰を否定しなかった。
14 しかし、わたしはあなたにいくつか苦言がある。そこにバラムの教えを堅持する者たちがいるからである。バラムはイスラエルの子らの前に、つまずきの石を置くことを、偶像に捧げられた物を食べることを、性的な罪を犯すことをバラクに教えた。
15 だから、あなたの中には、わたしが忌み嫌うニコライ派の教理を信じる者たちもいる。
16 悔い改めなさい。さもないと、わたしは急ぎあなたの所に行き、わたしの口の剣でその者たちと戦う。
17 御霊が諸教会に言われることを、耳のある一人一人に聞かせよ。勝利を得る者に、わたしは隠れたマナ1の中から与え食べさせる。また、彼に白い石を与える。その石の上には、受ける者以外誰も知らない、新しい名前が書いてある。」』
18 また、テアテラにある教会の使いに書け。『火の炎のような目を持ち、良質の青銅の足を持つ神の御子息が言われる。
19 「あなたの行ない、愛、奉仕、信仰、忍耐を知っている。そして最初のものより、最後のもの行ないの方は優っている。
20 しかし、わたしはあなたに苦言がいくつかある。すなわち、自らを預言者と呼ぶイゼベルという女で、性的な罪を犯すように、偶像に捧げられた物を食べるようにと、わたしの僕たちに教えたり、そそのかしたりすることを、あなたは許していることだ。
21 そして、その性的な罪を悔い改める時間をその女に与えたが、女は悔い改めなかった。
22 見よ。もしイゼベルたちはその行為から悔い改めなければ、わたしはその女を病の床に投げ込み、そしてその女と姦通を犯している者たちを、大きな苦難の中に投げ込む。
23 そして、わたしはイゼベルの子どもたちを「死」で殺す。そして、すべての教会は、わたしは人の精神と心を探る者であると、知るようになる。そして、わたしはあなたがた一人一人にあなたがたの働きによって与える。
24 それで、あなたがたとテアテラにいる残りの者たちに言う。この教えを受けていない、また人の言うサタンの深さを知らなかった者たちには、わたしは他の重荷を負わせない。
25 だが、わたしが来るまで、持っているものをしっかりつかんでいなさい。
26 そして、勝利を得て、最後までわたしの行ないを守る者に、国々の上に立つ権威をわたしはその者に与える。
27 彼は鉄の杖で国々を羊飼いのように支配する。国々は土の器のように砕かれると、わたしがわたしの父から受けたと同様である。
28 そして、わたしは彼に夜明けの星を与える。
29 御霊が諸教会に言われることを、耳のある一人一人に聞かせよ。」』

3章

そして、サルデスにある教会の使いに書け。『神の七つの霊と七つの星を持っておられる方はこう言われる。「わたしはあなたの働きを知っている、あなたは生者という名があるのに、死者である。
2 目を覚まし、死にかけているが、残っているものを強固にせよ。神の御前に、あなたの働きが完成したのを、わたしは見ていないからである。
3 だから、どういうふうに受けたか、聞いたかを覚えていよ。従って、もし目を開けていなければ、わたしはどろぼうのようにあなたの所に来る。そして、どの時間にわたしがあなたの所に来るか、あなたにはわからない。
4 サルデスにさえも、服を汚していない何人かの名がある。その者たちは白を着て、わたしと共に歩くのに、ふさわしい者だからである。
5 勝利を得る者は、白い服を着せられる。そして、その者の名を命の書から消さず、その者の名をわたしの父と父の御使いたちの前に、わたしは言い表す。
6 耳がある人よ、御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。」』
7 そして、フィラデルフィアにある教会の使いに書け。『聖なる方、真実の方は言われる。彼はダビデの鍵を持っておられる方が開けるが、閉じる者はいない。閉じるが、開ける者はいない。
8 「わたしはあなたの働きを知っている。見よ。わたしはあなたの前に開いている扉を与えた。そして、あなたはわずかな力があり、わたしの言葉を守り、わたしの名を否定しなかったから、その扉を閉じることができる者は誰もいない。
9 見よ。自分たちはユダヤ人であると言いながら、そうではない、嘘をつく者たち、つまりサタンの会堂の者たちを見よ。彼らをあなたの足の前にひざまずかせ、わたしがあなたを愛したことを分からせる。
10 なぜなら、あなたはわたしの堪え忍びの命令を守ったので、地に住んでいる者たちを試すため、全世界にやって来る試練からわたしはあなたを守る。
11 見よ。わたしはすばやく来る。あなたの冠を取る者がいないよう、しっかり持っていよ。
12 勝利を得る者を、わたしの神の神殿の一本の柱にする。そして、その者はもう決して外に出ることはない。それに、わたしはその者にわたしの神の名と、わたしの神の天国から降りて来る、わたしの神の都である新しいエルサレムの名と、わたしの新しい名をその者に書く。
13 耳がある人よ、御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。」』
14 そして、ラオデキヤにある教会の使いに書け。『アーメン者、すなわち忠実と真の証人である、神の創造の源である方は言われる。
15 「あなたの働きをわたしは知っている。すなわち、あなたは冷たくもなく、熱くもない。冷たい者か、熱い者か、どちらかをわたしは望む。
16 それで、冷たくもなく、熱くもない生ぬるいあなたを、わたしは口から吐き出す。
17 あなたは、「私はお金持ちで、豊かになったので、何も要らない」と言いながら、みじめで、哀れで、貧しく、盲目で、裸であることを知らないので、
18 豊かになるために、火で精練された黄金をわたしから買うように、わたしから白い衣を買い、身に着け、恥ずかしい裸があらわにならぬよう、わたしは勧める。また、目が見えるように、目薬を買い、目につけよ。
19 わたしが愛するすべての者を、わたしはたしなめたり懲らしめたりする。だから、真剣に行ない、悔い改めよ。
20 見よ。わたしは戸口に立ち、たたく。誰であれ、わたしの声を聞いて、戸を開ければ、わたしはその者のところへ、中に入り、その者と共に食事をし、その者はわたしと共に食事をする。
21 わたしも勝利を得て、わたしの父と共に、父の王座に座ったように、勝利を得る者に、わたしと共にわたしの王座に座る権威を与える。
22 耳がある人よ、御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。」』」

4章

これらの後、私は見た。見よ、天国の戸の一つは開いていた。私が聞いた最初の声は、ラッパのように私にこう話し、言った。「ここに上がって来たら、これから起こらなければならないことを、私はお前に見せる。」
2 たちどころに私は御霊の内にいた。見よ、天国に一つの王座があり、一人の方がその王座に座っておられた。
3 そして、王座に座っておられた方は、碧玉や赤めのう石のようであった。王座の回りに、エメラルドのように見える虹があった。
4 王座の回りに、二十四の王座があった。そして、王座に、白い衣を着ている二十四人の長老が座っているのを、私は見た。その人々は頭に黄金の冠をかぶっていた。
5 そして、王座からいなずま、雷、またいろいろな声がやって来た。王座の前に、神の七つの霊である炎の、七つの灯火が燃えていた。
6 あの王座の前に、水晶のようなガラスの湖があった。王座の真ん中に、また王座の回りに、前と後ろに、目で満ちている四つの生き物がいた。
7 最初の生き物は獅子のようであり、二番目の生き物は子牛のようであり、三番目の生き物は人の顔を持ち、四番目の生き物は飛ぶ鷲のようであった。
8 それぞれ六つの翼を持つ四つの生き物は、回りにも内にも眼球で満ち、彼らは昼も夜も休まず、「聖なる、聖なる、聖なる、以前おられた、現在おられる、これから来られる、全能者なる神である主。」と言っている。
9 そして、生き物たちが、永遠から永遠まで生きておられ、王座に座っておられる方に、栄光と敬意と感謝を捧げる時、
10 二十四人の長老は、王座に座っておられる方の前に倒れ伏し、永遠から永遠まで生きておられる方を礼拝し、王座の前に自らの冠を投げて、言う。
11 「主よ、あなたは栄光と敬意と力を受けるにふさわしい方であられます。あなたはすべてのものを創造され、すべてのものはあなたのご意志を通して存在し、創造されたからです。」

5章

そして、王座に座っておられる方の右手に、内側にも裏にも書いてある、七つの封印で封をしてある巻物を、私は見た。
2 次いで、「封印を解き、巻物を開けるのに、ふさわしい方は誰であるか。」と、一人の強健な御使いが大声ではっきり言っていることも私は見た。
3 しかし、巻物を開け、あるいは見ることができる人は、天にも地にも地の下にも、誰もいなかったのである。
4 それで、巻物を開けて読むのに、ふさわしい人として、誰も認められなかったので、私は激しく泣いていると、
5 長老の一人は私に言った。「泣くな。見よ。ユダ族の獅子、ダビデの根は、巻物を開け、その七つの封印を解くために、勝利を得た。」
6 そこで、私は見た。すると、見よ、王座の真ん中に、四つの生き物の真ん中に、長老たちの真ん中に、すでにほふられた子羊が立っておられた。子羊には、地に派遣された神の七つの霊である、七本の角と七つの目があられた。
7 次いで、子羊は来られ、王座に座っておられた方の右手からその巻物を受け取られた。
8 さて、子羊が巻物を受け取った時、四つの生き物と二十四人の長老たちは、子羊の御前に倒れ伏した。みな、一人一人、竪琴と、聖徒たちの祈りである、香料で満たされた黄金の鉢を持っていた。
9 そして、彼らは新しい歌を歌い、言った。「あなたは巻物を受け取られ、その封印を解かれるのに、ふさわしい方であられます。なぜなら、あなたはほふられ、そしてすべての部族、言語、国民と国々から、あなたの血によって私たちを神に買い戻してくださり、
10 私たちの神のために、あなたは私たちを王たちと祭司たちにしてくださいました。そして、私たちは地で支配します。」
11 次いで、私は見渡し、王座の回りにいる大勢の御使い、生き物たち、長老たちの声を聞いた。その数は一万の一万倍、また何千という数の何千倍であった。
12 彼らは大声で言った。「ほふられた子羊は、力と富と知恵と権力と名誉と栄光と祝福を受けるのに、ふさわしい方であられます。」
13 そして、天にも、地にも、地の下にも、海の上にもいるすべての生き物、またその中にいるすべての生き物の言うことを私は聞いた。「王座に座っておられる方に、また子羊に、永遠から永遠まで祝福と栄誉と栄光と力強さがありますように。」
14 そうすると、四つの生き物は、「アーメン」と言った。そして、二十四人の長老は倒れ伏し、永遠から永遠まで生きる方を礼拝した。

6章

さて、子羊が封印の一つを解いたのを見た時、雷のような声で、「来て、見よ。」と四つの生き物の一つが言うのを、私は聞いた。
2 私は見た。なんと、白い馬がいた。それに乗っている人は弓を持ち、冠が一つ与えられており、勝利を得ながらにして、勝利を得るために出て行かれた。
3 子羊は第二の封印を開けた時、第二の生き物が、「来て見よ。」と言うのを、私は聞いた。
4 すると、もう一頭の真紅の馬が出て行った。そして、地から平和を取り去ること、また、人たちが殺し合うことは、この馬に乗っているその人に与えられ、そして大きな剣も彼に与えられた。
5 子羊は第三の封印を解いた時、第三の生き物が、「来て見よ。」と言うのを私は聞き、それで、私は見た。なんと、黒い馬がいた。乗っている人は、片手に秤を持っていた。
6 そして、四つの生き物の中から、私は声がこう言うのを聞いた。「小麦一升は、一デナリ2で、大麦三升は、一デナリです。そして、オリーブ油と葡萄液をだめにしないでください。」
7 そして、子羊が第四の封印を解いた時、私は第四の生き物の声を、こう言うのを聞いた。「来て見よ。」
8 それで、私は見た。見よ、青白い馬がいた。そして、乗っている人の名は「死」で、地獄がこの人と従った。そして、地の四分の一の上に、剣、飢餓、死、地の獣で殺す権威が彼らに与えられた。
9 そこで、子羊が第五の封印を解いた時、祭壇の下にいる、神の御言葉と自らの証のため、殺された人たちの魂を私は見た。
10 そして、彼らは大声で叫んで言った。「聖なる真の主よ、いつまでですか。地に住んでいる者たちに、裁きと私たちの血の復讐は…。」
11 次いで、一人一人に白い上着が与えられ、彼らと同様に殺される、仲間である僕たち、兄弟たちの数が満たされるまで休むべきであると、言われた。
12 子羊が第六の封印を解いた時、私は見た。そして見よ、大地震があり、太陽は獣毛の荒布の毛のように黒くなり、月は血のようになった。
13 そして、強い風で揺れるイチジクの木が未熟のイチジクを落とすように、空の星は地に落ちた。
14 そして、巻物が巻かれるように、空は巻かれて行き、すべての山と島はその場所から移動させられた。
15 そこで、地の国王たち、地位のある者たち、金持ち、司令官たち、力ある者たち、それにすべてのどれい、また自由人も、洞くつの中、山の岩の中に身を隠し、
16 山と岩に言った。「私たちの上に倒れ落ち、王座に座る方の顔から、また子羊の怒りから、私たちを隠してくれ。
17 なぜなら、子羊の怒りの大いなる日が来たのだ。誰が立てるのか。」

7章

さて、これらのことの後、四人の御使いは地の四隅に立って、風が地と海とどの樹木にも吹かないように、地の四つの風を手に持っているのを私は見た。
2 その時、生きている神の封印を持っているもう一人の御使いが、日の出る方から昇っているのを、私は見た。地と海を損なう権威が与えられた四人の御使いに、別の御使いが大声で叫んで、
3 言った。「私たちが神の僕たちに、額に封印を押すまで、地、海、また樹木を損なってはいけない。」
4 それで、私は封印を押された人たちの数を聞いた。イスラエルの子らの全部族から、十四万四千人が封印を押された。
5 アセルの部族から封印を押されたのは一万二千、ナフタリの部族から封印を押されたのは一万二千、マナセの部族から封印を押されたのは一万二千、
6 シメオンの部族から封印を押されたのは一万二千、レビの部族から封印を押されたのは一万二千、イッサカルの部族から封印を押されたのは一万二千、
7 ゼブルンの部族から封印を押されたのは一万二千、ヨセフの部族から封印を押されたのは一万二千、ベニヤミンの部族から封印を押されたのは一万二千であった。
8 これらの事の後、私は見た。見よ、誰も数えられない、すべての国々、部族、国民、言語からの人たちが、王座の前と子羊の前に立ち、白い上着を着、しゅろの枝を手にし、
9 大声で叫んで言った。「救いは、王座に座る方、すなわち私たちの神と、子羊のものである。」
10 そこで、すべての御使いは、王座と長老たちと四つの生き物の回りに立ち、王座の前で顔を下にして伏し、神を礼拝し、
11 言った。「アーメン。祝福と栄光と知恵と感謝と栄誉と力と権力が永遠から永遠まで、私たちの神のものである。アーメン。」
12 そして、長老の一人が答えて私に言った。「白い上着を着ている人たちは誰ですか。また、どこから来たのですか。」
13 私は彼に言った。「旦那、あなたは知っています。」そうすると長老は私に言った。「この人たちは、大いなる艱難から出て来て、子羊の血によって上着を洗い、白くしたのです。
14 だから、彼らは神の王座の前にいて、神の神殿で昼も夜も神に仕えています。王座に座っておられる方は彼らの上に天幕を張られます。
15 彼らはもう空腹にもならず、のども渇きません。太陽は彼らを打たず、また暑さも彼らを打ちません。
16 なぜなら、王座の真ん中におられる子羊は彼らを牧し、彼らを生きている泉の水に導いてくださるからです。そして、神はすべての涙を彼らの目から拭き取ってくださいます。」

8章

さて、子羊は第七の封印を解いた時、およそ三十分間、天国は静かになった。
2 次いで、神の御前に立つ七人の御使いを私は見た。そこで、彼らに七つのラッパが与えられた。
3 そこで、黄金の香炉を持っているもう一人の御使いが来て、祭壇のところに立った。御使いはすべての聖徒たちの祈りと共に、王座の前にある黄金の祭壇で捧げるため、彼に多くの香が与えられた。
4 すると、聖徒たちの祈りと共に、香の煙は御使いの手から神の御前に上がって行った。
5 そこで、御使いは香炉を取り、祭壇からの火で満たし、地に投げた。すると、声、雷、稲妻、地震があった。
6 そこで、七つのラッパを持つ七人の御使いは、鳴らす準備をした。
7 そして、最初の御使いは鳴らした。すると、血と混じったひょうと火とがその後に来て、地に投げられると、樹木の三分の一は燃え尽き、すべての緑の草は燃え尽きた。
8 そこで、第二の御使いは鳴らした。すると、火で燃える大きな山のような物が、海の中に投げ出されると、海の三分の一は血になった。
9 そして海にいる、命ある、創造された物の三分の一は死に、船の三分の一は破壊された。
10 そこで、第三の御使いは鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、天から落ちてきて、川の三分の一と水の泉の上に落ちた。
11 その星の名は「苦ヨモギ」と言う。そして、水の三分の一は苦ヨモギとなった。それで、水は苦くされたので、そのために多くの者が死んだ。
12 そこで、第四の御使いは鳴らした。すると、太陽、月、星、それぞれの三分の一は叩かれ、それらの三分の一は暗くなり、昼も三分の一は輝かず、夜も同じであった。
13 そして、天国の真ん中を飛ぶ一人の御使いを私は見、そして聞いた。御使いは大声で言った。「地に住む者たちへ、災い、災い、災いがある。三人の御使いがこれから鳴らすラッパの、残っている三つの音のためである。」

9章

そこで、第五の御使いが鳴らすと、天から地へ落ちる星を私は見た。そして、底なし穴の鍵がその星に与えられた。
2 星は底なし穴を開けると、大きな炉の煙のような煙が穴の中から立ち上がって来た。そこで、穴の煙のため、太陽と空気は暗くなった。
3 次いで、煙からイナゴが地に出て来た。そうして、地のサソリが持っている力のような力が、イナゴたちに与えられた。
4 地の草や、いかなる緑にも、いかなる樹木にも危害を与えてはいけない、と彼らに命じられた。ただ、額に神の封印のない者たちは除く、ということであった。
5 そこで、殺さないが、五ヶ月間、人間を苦しませることが、イナゴたちに与えられた。イナゴの人を刺す苦痛は、サソリの苦痛であった。
6 その期間は、人々は死を探すが、死は見つからず、
7 そして、イナゴたちの形は、戦闘準備ができた馬のようであり、また、頭には、黄金作りのような冠があり、その顔は人間のような顔であった。
8 さらに、イナゴには、女の髪の毛のような毛があり、獅子のような歯があり、
9 また、彼らは、鉄製のような胸当てを着けており、その翼の音は、多くの馬が戦場に駈けて行く戦車のような音であった。
10 さらに、彼らはサソリのような尾があり、その尾には、人間に五ヶ月間危害を与える力のある針があった。
11 さらに、イナゴたちの上に、底なし穴の御使いである王が君臨し、その名はヘブライ語でアバドンで、ギリシャ語ではアポリオン3である。
12 一つの災いは過ぎ去ったが、見よ、その後二つの災いが来る。
13 そこで、第六の御使いは鳴らした。すると、神の前にある黄金の祭壇の四本の角から、私は一つの声が言うのを聞いた。
14 その声は、ラッパを持つ第六の御使いに言った。「大ユーフラテス川で縛られている四人の御使いを解きなさい。」
15 そこで、人類の三分の一を殺すため、一時間、一日、一ヶ月、一年間と準備された四人の御使いが解かれた。
16 それで、騎兵隊の人類は二億であった。私は彼らのその人数を聞いたのである。
17 そして、私が幻で見たのは、馬と、それに乗る、火、ヒヤシンス、硫黄の胸当をしていた者たちである。馬の頭は獅子の頭のようであり、さらに、馬の口から、火、煙、それに硫黄が出ていた。
18 この三つによって、すなわち、馬の口から出た火、煙、それに硫黄によって、人類の三分の一は殺された。
19 馬たちの力は口と尾にあったからである。それは、尾は蛇のように頭があったからである。これらで危害を加えたのである。
20 しかし、この災いで殺されず残った者たちは、自らの手の行為を悔い改めず、拝してはいけない悪霊を拝し、見たり聞いたり歩いたりすることのできない、黄金、銀、真鍮、石、木材でできた偶像を拝した。
21 また、彼らは自らの殺人、まじない、性的な罪、盗みをも悔い改めなかった。

10章

そして、雲をまとったもう一人の強い御使いが、天から降って来るのを私は見た。頭に虹をつけ、顔は太陽のようであり、両足は火の柱のようであった。
2 御使いは手に、開いた小さな巻物を持ち、右足を海上に、左足を地上に置き、
3 獅子がうなるように、大声で叫んだ。そして、御使いが叫んだ時、七つの雷が声を出した。
4 そして、七つの雷が声を出した時、私は書こうとしたが、天からの声が私に話しかけるのを私は聞いた。声は私に言った。「七つの雷が話したことは封じて、書いてはいけない。」
5 そこで、海上と地上に立っている、私が見た御使いは、手を天へ伸ばし、
6 永遠から永遠まで生きておられる方、すなわち天とその中にあるものと、地とその中にあるものを創造された方によって、もはや時はなくなる、と御使いは誓った。
7 しかし、第七の御使いが吹く日々に、御使いが吹こうとしたら、神がご自分の僕である預言者たちに福音を説いたように、神の奥義は成就する。
8 そこで、私が天から聞いた声は再び私に話して言った。「行って、海と地の上に立っている御使いの手から、開かれた小さな巻物を受け取れ。」
9 それで、私は御使いの所に行って、「小さな巻物をください。」と言った。御使いは私に言った。「受け取り、それを食べてしまえ。それはお前の腹を苦くするが、口の中で蜂蜜ほど甘くなる。」
10 それで、私は御使いの手から小さな巻物を受け取り、すべて食べてしまった。すると、私の口の中で、蜂蜜ほど甘かったが、食べてから、私の腹は苦くなった。
11 そして、御使いは私に言った。「多くの国民、国々、言語、国王たちについて、お前はもう一度預言しなければならない。」

11章

そこで、定規のような葦の棒が私に与えられ、そして御使いが立ち上がり、言った。「立ち上がり、神の神殿、祭壇、それに、そこで礼拝する人たちを計れ。
2 しかし、神殿の外にある中庭は、異邦人に与えられているから除く、計ってはいけない。そして、異邦人は、この聖なる都を四十二ヶ月間踏みつける。
3 そして、わたしの二人の証人に権威を与える。彼らは荒布を着て、千二百六十日間預言する。」
4 この二人は、全地の神の御前に立つ、二本のオリーブの木であり、二つの燭台である。
5 そして、もし彼らに危害を加えたいと望む者がいれば、火が口から出て、彼らの敵を飲み込む。そして、彼らに危害を加えたいと望む者は誰であれ、このようにして殺されなければならない。
6 この二人は、彼らの預言をする日々の間に、雨が降らないよう、天を閉じる力を持ち、水を血に変えるため、水を支配する力、そしてさらにこの二人の望み通りに、地をあらゆる災いで打つ力を持つ。
7 そして、二人は彼らの証を終えると、底なし穴から上がってくる獣が二人と戦争し、打ち勝ち、二人を殺す。
8 そこで、霊的にソドムとエジプトと呼ばれる大都市の道に、二人の死体は横たわる。そこは私たちの主も十字架につけられた都である。
9 国民、部族、言語、国々からなる者たちは、三日半彼らの死体を見るが、その者たちは死体を墓に入れることを許さない。
10 この証人たちのことで、地に住む者たちは喜び楽しみ、互いに贈り物をし合う。この二人の預言者は、地に住む者たちを苦しめたからである。
11 次いで、その三日半の後、神からの命の御霊が、この預言者たちに入り、二人は自分の足で立ち上がった。そして、これを見た者たちの上に、大恐怖が襲った。
12 すると、「ここに上がって来い。」と、預言者たちは天から彼らに話す大声を聞いた。すると二人は雲の中に入り、天国に上った。彼らの敵たちもこれを見た。
13 さて、同じ時間に、大地震があり、その都の十分の一は倒れた。この地震で、七千人は殺され、残った者たちは恐れ、天の神に栄光を捧げた。
14 第二の災いは過ぎ去った。見よ、第三の災いは急ぎ来る。
15 すると、第七の御使いが吹いた。それで、天に大声がして、言った。「この世の王国は私たちの主の王国、主のキリストの王国となりました。そして、この方は永遠から永遠に支配されます。」
16 そこで、神の御前で、王座に座っていた二十四人の長老たちは、顔を下にして倒れ伏し、神を礼拝して、
17 言った。「全能の神であられる主よ、今おられ、以前おられ、これからおられる方、私たちはあなたに感謝します。あなたは御自分の偉大なる力を受け取り、統治なされたからであられます。
18 それで、各国は腹をたて、あなたの怒りが来て、死人の時、すなわち死人が裁かれる時、そして、あなたの僕である預言者たちと聖徒たち、そしてあなたの御名を恐れる小さな者たちにも、地位のある者にも、あなたがほうびを下さる時が来ました。そして、地を破壊する者たちをあなたが破壊される時が来ました。」
19 すると、神の神殿が天国で開かれ、神の契約の箱が神の神殿の中に見えた。そして、いなずま、様々な音、雷、地震、大きな雹があった。

12章

さて、空に大きなしるしが現れた。太陽をまとい、月を足の下にし、十二の星の冠を頭にした一人の女であった。
2 女は腹に子どもがおり、産みの陣痛と苦しみで叫んでいた。
3 すると、天にもう一つのしるしが見えた。見よ、七つの頭と十本の角があり、王冠をかぶっている七つの頭の、巨大な真紅の龍がいた。
4 天の星の三分の一を、龍の尾は引き、地に投げつけた。そして、子を生もうとしている女の前に立った。それは、生まれたら直ちにむさぼり食うためである。
5 女は、すべての国々を鉄の杖で支配する男の子を産むと、その子どもは神と神の王座へ引き上げられた。
6 すると、女は荒野の中へ逃げた。そこは、千二百六十日間、人たちが女を養うために、神によって準備された、女の持っていた土地であった。
7 そして天で戦争が始まった。ミカエルと彼の御使いたちは龍と戦った。それで、龍とその使いたちも戦ったが、
8 勝利を得ず、また天に彼らの場所はもう見つからず、
9 そこで、年老いた蛇で、悪魔ともサタンとも呼ばれている、全世界を騙す巨大な龍は追い出され、地に投げ飛ばされた。龍の使いたちも龍と共に投げ飛ばされた。
10 すると、天で大声で言う声を私は聞いた。「今、救いが、力が、我々の神の王国が、神のキリストの権威が来た。我々の神の御前に、我々の兄弟たちを昼夜訴えた者は、投げ落とされたからである。
11 そして、子羊の血と自らの証しの言葉で、兄弟たちは龍に打ち勝った。そして、彼らは死に至るまで自分たちの命を愛でることはなかった。
12 だから、天および天に住む人たちよ、祝え。しかし、地と海に住む者たちには災いである。なぜなら、悪魔は自分の時間は短いと知り、大いなる怒りをもって、あなたたちの所に下って来たからである。」
13 さて、龍は地まで投げ飛ばされたと知り、あの男の子を産んだ女を迫害した。
14 しかし、荒野にある自らの場所へ飛べるように、女には大きな鷲の翼が二つ与えられて、女は蛇の眼前から離れそこへ行き、そこでひと時、ふた時、半時と、世話を受けている。
15 それで、蛇は口から川のように水を女の背後へ吐き出し、女を洪水で流してしまおうとしたが、
16 地は女を助け、口を開け、龍が口から吐き出した洪水を飲みほした。
17 すると、龍は女に対して怒った。そして、神の命令を守り、イエス・キリストの証をする、この女の他の子孫たちと戦うため、出て行った。

13章

さて、私は海の砂の上に立った。そして、七つの頭と十本の角があり、角に十の冠をつけられた獣が海から上がって来るのを、私は見た。その頭に神を冒涜する名前があった。
2 さて、私が見た獣は、豹に似ていたが、足は熊の足に似て、口は獅子の口に似ていた。龍は獣にその力とその王座と巨大な権威を与えた。
3 そこで、死ぬほどの怪我をさせられた、獣の頭の一つを私は見たが、死ぬほどの怪我は、治されていた。そして、全世界は獣のことを驚き、この獣について行った。
4 そして、全世界の者たちは、獣に権威を与えた龍を拝み、また獣を拝んで言った。「この獣に似ている人がいるか。誰がこの獣と戦争ができるか。」
5 それで、大きな事や神を冒涜する事を言う口が獣に与えられ、また、獣に四十二ヶ月、切れ目なく行なう権威が与えられた。
6 すると、神に逆らい、侮辱をした。すなわち、獣は神の御名、神の天幕、天国で天幕に住む人たちを冒涜するため、口を開けた。
7 そして、聖徒たちと戦争をし、聖徒たちを打ち破ることが、獣に与えられた。また、すべての部族、言語、国々の上に立つ権威が、獣に与えられた。
8 世界の基礎の時よりほふられた子羊の命の書に、名を書かれていない、地に住む者はすべてこの獣を拝む。
9 耳がある者なら、聞かせよ。
10 捕らわれに導く者は、捕らわれに入り、剣で殺す者は、剣で殺されなければならない。ここに聖徒たちの忍耐と信仰がある。
11 さらに、別の獣が、地から出てくるのを私は見た。この獣は子羊に似ている角が二本あり、龍のように話していた。
12 そして、獣は最初の獣のすべての権威をその前で行使し、地と地に住んでいる者たちに、死ぬほどの怪我が治された最初の獣を拝ませる。
13 そこで、彼は人たちの眼前で、火を空から地に降らせるほど、大きいしるしを行なう。
14 そして、獣の眼前で行なうために与えられたしるしを通して、彼は地に住んでいる者たちを騙し、剣で打たれても、生きている獣のため、像を作れと、地上に住む者たちに命じる。
15 像が話しをし、また像を拝まないすべての者を殺すことができるように、獣の像に息が与えられた。
16 そしてすべての者に、すなわち小さい者にも、地位のある者にも、富む者にも貧しい者にも、自由人にも奴隷にも、すべての者の右手または額に印を、獣は受けさせる。
17 また、獣の刻印、または獣の名前、またはその名前の数字がある者ではなければ、誰も売買できないように彼はさせる。
18 これは知恵である。獣の数は男の数であるから、理解力がある人は、獣の数を計算せよ。その数は六百六十六である。

14章

さて、見よ、シオン山に子羊が立っておられた。そして、子羊の御父の御名が額に書かれた十四万四千人が、その子羊と共に立っているのを私は見た。
2 そして、天からの声を聞いた。多くの水流の声のようであり、大音響の雷のような声であった。また、立琴奏者が奏でる立琴の声も私は聞いた。
3 そして、彼らは王座の前で、また四つの生き物と長老たちの前で、新しい歌と思われる歌を歌った。それで、地から買い戻された十四万四千人の外は、誰もその歌を学べなかった。
4 この人たちは女で汚されていない、童貞であるから、子羊がどこへ行っても、ついて行く人々である。彼らは、人々の中から買い戻され、神と子羊への初物である。
5 そして、神の王座の前で潔白なので、彼らの口の中には偽りが見つからないのである。
6 次いで、もう一人の御使いが中空を飛んでいるのを私は見た。地に住むすべての国々、部族、言語、国民に語るための永遠の福音を持ち、
7 「神を恐れて、神に栄光を捧げよ。神の裁きの時が来たからである。そして、天と地、海と水の泉を造られた方を拝せよ。」と大声で言った。
8 また、もう一人の御使いが後から来て、言った。「バビロンは倒れた、倒れたのだ。あの偉大な都市だ。彼女の性的な罪の怒りの葡萄液を、すべての国々に飲ませたからだ。」
9 それで、第三の御使いがその二人の後から来て、大声で言った。「獣とその像を拝み、額や手に獣の印を受けるなら、その者は誰であれ、
10 神の怒りのさかずきに注がれた、水で薄めない神の怒りの葡萄液も飲む。その者は、聖なる御使いたちの前で、また子羊の御前で、火と硫黄で苦しめられる。
11 そして、その者たちの苦しみの煙は世々限りなく立ち上り、そして、獣とその像を拝む者たち、またその名の印を受ける者たちも、昼も夜も休息はない。
12 ここに聖徒たちの忍耐がある。ここに神の命令とイエスの信仰を守る人たちがいる。」
13 それから、私に話しかける、天からの声を聞いた。「『今後、主にあって死ぬ者たちは、祝福されている。』と書きとめよ。」御霊は言われる、「そうだ、彼らが労働から開放されるためだ。そして、彼らのわざは彼らの後から来る。」
14 それで私は見た。見よ、白い雲があり、その雲の上に、人の子のような方が座っておられた。頭に黄金の王冠をかぶり、手に鋭い鎌を持っておられた。
15 次に、もう一人の御使いは神殿から出て来て、雲の上に座っておられる方に大声で叫んだ。「あなたの鎌を入れ、刈り取ってください。地の作物は実り、あなたが刈り入れる時が来たからです。」
16 それで、雲の上に座っておられる方は、地に鎌を入れ、地は刈り取られた。
17 次いで、もう一人の御使いが、天国にある神殿から出て来た。この御使いも鋭い鎌を持っていた。
18 すると、火を制する力を持つ、もう一人の御使いが、祭壇から出て来て、鋭い鎌を持っている御使いに、大声で叫んで言った。「地のぶどうは完全に熟しているので、あなたの鋭い鎌を入れ、地のぶどうのつるの房を刈り集めよ。」
19 それで、御使いは地へ鎌を入れ、地のぶどうのそのつるを刈り集め、神の怒りの大いなる葡萄絞り器の中に投げ入れた。
20 そこで、葡萄絞り器は都の外で踏まれ、葡萄絞り器から出た血は、馬のくつわに届き、千六百スタディオン4の遠くまで達した。

15章

次に、大きな驚くべきもう一つのしるしを、私は天に見た。七つの最後の災いを持つ七人の御使いたちであった。この七つの災いで神の怒りは完了するからである。
2 それから、火と混ざり合ったガラスの海を私は見た。また、獣、獣の像、その名、その印、その名の数に対して勝利を得た人々が神の竪琴を持ち、ガラスの海の上に立っているのを私は見た。
3 彼らは、神の僕モーセの歌と、子羊の歌を歌い、言った。「全能の主である神よ、あなたのわざは偉大にして驚くべきものです。聖徒たちの王よ、あなたの数ある道は、正義であり、正しいのです。
4 主よ、あなただけが聖なる方なのですから、誰があなたを恐れず、誰があなたの御名に栄光を捧げないのでしょうか。あなたの正しい裁きは、明らかになったのですから、すべての国々は、あなたの御前に来て拝します。」
5 そこで、この出来事の後、私は見た。見よ、天国にある、証の天幕の神殿が開かれた。
6 そして、光り輝く混じりけのない亜麻布を着、胸に黄金の帯をしめ、七つの災いを持つ七人の御使いが神殿から出て来た。
7 そこで、四つの生き物の一つは、永遠から永遠まで生きておられる神の怒りで満たされた、七つの黄金の鉢を七人の御使いに与えた。
8 すると、神の栄光と神の力から出る煙で、神殿は満たされた。七人の御使いの七つの災いが完了するまで、誰も神殿の中に入ることができなかったのである。

16章

それから、神殿から、七人の御使いに話す大声を私は聞いた。「行って、神の怒りの七つの鉢を、地に注げ。」
2 そこで最初の御使いは行って、自分の鉢を地の上に注いだ。すると、獣の印のある者たちに、また獣の像を拝む者たちに、悪の苦しいできものができた。
3 また、第二の御使いは彼の鉢を海上に注いだ。すると、海は死人の血のようになり、海の中のすべての生き物は死んだ。
4 また、第三の御使いは彼の鉢を、諸々の川と水の泉の上に注いだ。そうすると、みな血になった。
5 それから、私は水の御使いが言うのを聞いた。「今おられ、以前おられ、そしてこれからもおられる主よ、あなたはこれらのことを裁かれたから、正しい方であられます。
6 なぜなら、彼らは聖徒たちと預言者たちの血を流し、あなたはその血を彼らに与え、飲ませられたからです。彼らはふさわしい者たちだからです。」
7 それから、もう一人の御使いが、祭壇から言うのを私は聞いた。「そうです。全能の神であられる主よ、あなたの裁きは正しく、しかも正義です。」
8 すると、第四の御使いは彼の鉢を太陽の上に注ぐと、人間を火で焼くことが、その御使いに与えられた。
9 そして、人々は激しい熱で焼かれ、そして人々はこの災いの上に立つ権威を持つ神の御名を冒涜し、悔い改めずに神に栄光を捧げなかった。
10 それで、第五の御使いは彼の鉢を、獣の王座の上に注いだ。すると獣の王国は暗くなった。そこで、人々は痛みのため、舌をかんだ。
11 そして、その人々の痛みとできものとのために、天の神を冒涜して、自らの行為を悔い改めなかったのである。
12 それから、第六の御使いは彼の鉢を大ユーフラテス川に注いだ。すると川の水は干上がった。日の出から来る王たちの道が準備されるためである。
13 それで、蛙のような三つの不浄な霊が、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から出て来るのを、私は見た。
14 それで、それらはしるしを行なう悪霊たちの霊である。その霊たちは、全能の神の大いなる日の戦いのため、地と全世界の支配者たちを集めに出かけて行く。
15 「見よ。私は泥棒のように来る。恥をかかぬよう、裸で歩かないですむように、自分の服を注意して守る人は幸いだ。」
16 それで、ヘブライ語でハルマゲドンと呼ばれている所に、霊たちは王たちを連れて来た。
17 それから、第七の御使いは彼の鉢を空中に注いだ。すると、天国の神殿、つまり王座から大声が来て、言った。「ことは終わった。」
18 すると、音と雷といなずま、そして、大地震があった。それは、人間が地上に存在して以来、かつてない、たいへんな巨大地震であった。
19 それから、大いなる都は三つの部分に割れ、国々の都は倒れた。そして、神の怒りの葡萄液のさかずきが与えられるため、大バビロンは、神の御前に思い出された。
20 そして、すべての島々は逃げ出し、山々は見つからなかった。
21 そして、一つが一タラント5の重さの、大きな雹が天から人々の上に降った。それで、この雹の災いが非常に大きかったので、人々はこの災いのことで、神を冒涜した。

17章

さて、七つの鉢を持つ七人の御使いの一人が、私の所に来て、私と話をし、言った。「ここに来なさい。多くの水流の上に座っている大売春婦の裁きをお前に見せる。
2 地の王たちは彼女と性的な罪を犯し、地に住む者たちは、彼女の性的な罪の葡萄液で酔わされた。」
3 それで、御使いは御霊によって私を荒野へ携え、そして、冒涜の名で満ちており、七つの頭と十本の角を持つ、真紅の獣の上に座っている女を、私は見た。
4 女は紫と真紅の服を着て盛装し、黄金と貴重な宝石と真珠で飾りたて、忌まわしいもの、自らの性的な罪の汚れで満たされた黄金のさかずきを、手に持っていた。
5 そして、彼女の額には、「奥義、大いなるバビロン、すなわち売春婦と地のおぞましいものの母。」という名が書かれてあった。
6 それで、聖徒たちの血と、イエスの証人たちの血で酔っていたその女を、私は見た。そして、彼女を見て、私は大いなる驚きで驚いた。
7 しかし、御使いは私に言った。「お前はなぜ驚いたのか。私は、女の奥義と、七つの頭と十本の角を持つ、彼女を乗せている獣の奥義をお前に教える。
8 お前の見た獣は以前はいたが、今はいない。そして、底なし穴から上がって来て、滅びに向かう。そして、地の土台から、命の書に名前が書かれていない、以前はいたが今はいない、存在するこの獣を見ると、地に住んでいる者たちは驚く。
9 知恵のある心は、ここにある。七つの頭は、この女が座っている七つの山のことである。
10 そして、七人の王もいる。五人は倒れたが、一人はいる。そしてもう一人はまだ来ていない。その王は来ると、しばらくの間、滞在しなければならない。
11 そして、以前はいたが、今はいない、八人目の王で、七人の一人である獣は滅びに向かう。
12 お前の見た十本の角は、まだ王国を受け取っていない十人の王であるが、彼らは獣と共に一時の間、王としての権威を受け取る。
13 この王たちは、心が一つで、彼らの力と権威を獣に与える。
14 この王たちは子羊と戦争をするが、子羊は彼らを破られる。子羊は主の主で、王の王だからであられる。そして、子羊と共にいる者たちは召され、選ばれ、忠実な者たちである。」
15 それから、御使いは私に言った。「お前が見た、売春婦が座っていた水流水は、国民と群衆と国々と言語である。
16 そして、お前が見た獣にある十本の角は、この売春婦を憎み、彼女を荒廃させて裸にし、彼女の肉を食べ、彼女を火で焼き尽くす。
17 なぜなら、神の御言葉が成就するまで、御心を実行すること、心を一つにすること、彼らの王国を獣に与えることを、神は彼らの心の中に与えられたからである。
18 そして、お前の見た女は、地の王たちを支配する、大いなるあの都である。」

18章

その後、一人の御使いが、偉大な権威を持って天から降って来るのを私は見た。すると、地は彼の栄光で照らされた。
2 彼は大声で力強く叫び、言った。「大バビロンは倒れた。倒れたのだ。バビロンは悪霊の住家、すべての汚れた霊の牢獄、すべての不潔で、忌み嫌われる鳥のためのおりになった。
3 なぜなら、すべての国々は、彼女の性的な罪の怒りの葡萄液を飲んでしまった。また地球の王たちは彼女と性的な罪を犯してしまった。また地球の商人たちは、彼女の有り余る贅沢で金持ちになった。」
4 それから、天からのもう一つの別の声が言うのを私は聞いた。「我が民よ、お前たちは彼女の罪を共にせず、また彼女の災いを受けないため、彼女から出よ。
5 彼女の罪は天に達し、神は彼女の不義を覚えられたからである。
6 彼女がお前たちに返したように、彼女に返し、彼女の行為に応じて、二倍にして返せ。彼女が混ぜたカップの中に、彼女に対しては二倍混ぜよ。
7 彼女自身が自分に栄光を与え、贅沢に暮らしていたと同じだけ、彼女に同じ苦しみと悲しみを与えよ。なぜなら、彼女は自らの心の中で言っている。『私は王女として座っており、未亡人ではない。私は悲しみを見ることがない。』
8 このために、彼女の災い、すなわち死、悲しみ、嘆き、飢饉は、一日で来る。そして、彼女をさばく神であられる主は力ある方であるから、彼女は火で完全に焼かれる。
9 そして、彼女と性的な罪を犯し、彼女と共に贅沢に暮らした、地球の王たちは、彼女を焼く煙を見て、彼女のために泣き、嘆く。
10 彼女の苦しみを恐れ、彼らは遠く離れて立って、言う。『災いだ、災いだ。あの偉大な都、バビロン、あの力ある都よ、お前の裁きは一時の内に来た。』
11 そして、地球の商人たちは、彼女のために泣き悲しむ。彼らの商品を買う者はもう誰もいないからである。
12 それは、金と銀の商品、宝石と真珠、緻密な亜麻布と紫、絹と真紅、あらゆる種類の香木、あらゆる種類の象牙細工、あらゆる高価な木材、青銅、鉄、大理石で作られた物、
13 シナモンと香、香油と没薬、葡萄液、油、細かい麦粉と麦、家畜、牛と羊、馬と戦車、そして、人間の体と魂である。
14 そして、お前の魂が欲しがる果物は、お前から去ってしまい、また、豊かで、見事な物も去ってしまい、お前はもう、それを見いだせない。
15 これらの物を売り、彼女により金持ちになった商人たちは、彼女の苦しみを恐れ、遠く離れて立ち、泣き悲しみ、
16 そして、言っている。『緻密な麻布や紫布や真紅の服をまとい、黄金と宝石と真珠で着飾っていたあの偉大な都に、災いだ、災いだ。
17 一時であんな巨大な富が荒廃したのだから。』そして、すべての船長、船で旅行する者たち、水夫、すべて海の仕事をする者たちは、遠く離れて立って、
18 彼女の焼かれる煙を見て、叫んで言った。『この偉大な都に似ている物が何かあるか。』
19 そして、彼らは自らの頭の上にちりをかけ、泣き悲しみ、叫んで言う。『災いだ。偉大な都、海に船を持つこの都の者はすべて、彼女の富で金持ちになった。彼女は一時で荒廃させられたから、災いだ。』
20 天よ、また聖なる使徒たちと預言者たちよ、彼女のことで喜べ。神はあなたがたの裁きで、彼女を裁いたからである。」
21 そこで、一人の力の強い御使いが、大きな石臼のような石を手に取り、海中に投げ、言った。「大いなる都バビロンはこのようにして、乱暴な力で打ち倒され、もはや見いだされることはない。
22 立琴を弾く者たち、音楽家たち、笛を吹く者たち、ラッパを吹く者たちの音は、お前の中ではもう聞こえない。そして、いかなる技を持つ職人もお前の中では見いだせない。また石臼の音もお前の中では、もう聞こえない。
23 そして、灯火の光はお前の中ではもう輝かず、また花婿と花嫁の声はお前の中ではもう聞こえない。なぜなら、お前の商人たちは、地球の地位ある者たちであり、またお前のまじないによって騙されたからである。
24 そしてまた、預言者たちと聖徒たち、また地上でほふられたすべての人たちの血が、彼女の中に見いだされたのである。」

19章

さて、これらのことの後、大群衆の大声が天国で言うのを、私は聞いた。「ハレルヤ。救いと栄光と敬意と力は、私たちの神である主に。
2 神の裁きは真実で、正しいからです。なぜなら、性的な罪で地を腐敗させた大売春婦を、神は裁かれ、また、彼女によって流された、ご自分の僕たちの血の復讐を、神は彼女になされたからです。」
3 そして、大群衆はまた言った。「ハレルヤ。彼女の煙は世々限りなく昇ります。」
4 そして、二十四人の長老と四人の生き物はひれ伏し、王座に座っておられる神を拝して言った。「アーメン、ハレルヤ。」
5 すると、王座からの声が言った。「お前たち、神のすべての僕たちよ、神を恐れる小さな者も大きな者も、我らの神を誉めたたえよ。」
6 すると、あたかも多量の水流と百雷のような、大群衆の声が言うのを私は聞いた。「全能の神であられる主は、支配しておられるのですから、ハレルヤ。
7 私たちは喜び、大いに喜び、神に栄光を捧げましょう。なぜなら、子羊の結婚式の時が来て、子羊の新妻は彼女自ら準備したからです。」
8 新妻は緻密で清潔な、光り輝く麻布で着飾るのを許された。その麻布は聖徒たちの義の行為だからである。
9 すると、御使いは私に言った。「書きとめよ。『子羊の婚礼の宴に呼ばれた者たちは、幸いである。』」そして、その御使いは私に言った。「これらは神の真の御言葉である。」
10 そこで、私は御使いを拝するために、彼の足下にひれ伏した。しかし、御使いは私に言った。「止めよ!私はあなたの、またイエスの証を持つ兄弟たちと同様に僕なのだ。イエスの証は預言の霊だから、神を拝せよ。」
11 さて、天が開いたのを私は見た。見よ、白い馬がいた。そして馬上の方は、忠実と真と呼ばれ、義によってその方は裁き、また戦争をされる。
12 その方の目は、火の炎のようであった。また、その方の頭に、多数の王冠があった。そして、ご自分以外に誰も分からない御名が書いてあった。
13 その方は、血の付いた衣を着ておられた。そして、その方の御名は、「神の御言葉」6と呼ばれた。
14 そして、白くて清潔で、緻密な麻布を着ている、天国の諸々の軍隊は、白い馬に乗っておられるその方に従った。
15 そして、その方の口から鋭い剣が出ていた。それは、その方はその剣で国々を打たれるためである。そして、その方は自ら鉄の杖で国々を支配される。そして、その方は全能の神の荒々しさと怒りの葡萄絞り器を自ら踏まれる。
16 その方の衣と腿に、「王の王、主の主」、という御名が書いてある。
17 そこで、太陽の中に立っている一人の御使いを、私は見た。そして、彼は大声で叫び、中空を飛ぶすべての鳥に言った。「大いなる神の宴会に来て集え。
18 その宴会でお前たちはが、王の肉、千人隊長の肉、力強き者の肉、馬の肉、そして馬に乗る者の肉、すべての人の肉、つまり自由人、奴隷、小さい者、地位ある者の肉をすべて食べるためだ。」
19 そして、馬上の方とその方の軍隊と戦争をするため、獣と、地の王たちと、彼らの軍隊が集まったのを、私は見た。
20 そこで、獣も、獣の前でしるしを行なった偽預言者も、捕まえられた。偽預言者はそのしるしによって、しるしを受けた者たち、また獣の像を拝んだ者たちたをも迷いに導いた。この二者は生きたまま、硫黄で燃える火の湖に投げ込まれた。
21 そして、残った者たちは、馬上の方の口から出る剣で殺された。そして、すべての鳥は彼らの肉で満たされた。

20章

それから、底なし穴の鍵と、大きな鎖を手に持って、天から降って来る御使いを、私は見た。
2 そして、古くからの蛇、つまり悪魔、またサタンである龍を、御使いは捕まえて、千年間これを縛った。
3 そして、国々をこれ以上騙さないよう、御使いはサタンを底なし穴に投げ込み、千年が終わるまで彼を閉じ込め、彼を封印した。しかし、この後、サタンはしばらくの間、解放されなければならない。
4 そして、私は座席を見た。すると、人々は座席に座り、裁きがその人々に渡された。それから、イエスの証のため、神の御言葉のために首をはねられ、また獣と獣の像を拝せず、また獣のしるしを、彼らの額と手に受けなかった者たちの魂を私は見た。その人々はキリストと共にこの千年を生き、支配した。
5 しかし、残りの死人たちは、この千年が終わるまで、生き返ることはなかった。これは第一の復活である。
6 第一の復活に参加した者は、祝福され、また聖なる者である。この人々に対して、第二の死の力は及ばず、その人々は神とキリストの祭司になり、キリストと共にこの千年を支配する。
7 それで、この千年が終わると、サタンはその牢獄から解放される。
8 それから、サタンは、地の四隅にある国々、つまりゴグとマゴグを欺きに出て行き、戦争のため、海の砂の数ほどの人、国々を連れて来る。
9 ゴグとマゴグは、地の全面に出て行き、聖徒たちと聖徒たちの陣営と愛された都を包囲した。すると、神のもとから出た火が、天から降って出て、ゴグとマゴグをむさぼり食べた。
10 そして、国々を欺いた悪魔は、獣とにせ預言者のいる、火と硫黄の湖に投げ込まれた。そして、彼らは昼も夜も、世々限りなく苦しめられる。
11 次いで、大きな白い王座と、そこに座っておられる方を私は見た。地と天はその顔から逃れたが、彼らのための場所は見つからなかった。
12 そして、神の御前に立っている、地位のない死人たちと、地位のある死人たちを私は見た。それから、諸々の巻物が開かれた。また、もう一本の巻物、つまり、命の巻物が開かれた。そして、死人たちは巻物に書かれたこと、つまり、彼らの行為に応じて裁かれた。
13 そこで、海は海の中にいた死人たちを出し、死と地獄はその中にいた死人たちを放棄した。そして、一人一人、自らの行為によって裁かれた。
14 次に、死と地獄は、火の湖に投げ込まれた。これが第二の死である。
15 そして、命の巻物に名前が書かれていないと分かった者は、いかなる者も、火の湖に投げ込まれた。

21章

さて、私は新しい天と新しい地を見た。もとの天ともとの地は過ぎ去ったからである。それに海はもうなかった。
2 それで、私ヨハネは、聖なる都である新しいエルサレムが、神のもとから出て、天国から降ってくるのを見た。夫のために着飾って準備した花嫁としてである。
3 また、天国からの大声がこう言うのを、私は聞いた。「見よ。神の天幕は人間と共にある。そして神は人間と共に住まわれ、彼らは神の民となる。そして、神自らが彼らと共におられ、彼らの神となる。
4 そして、神は彼らの目から涙のしずくを、ことごとくぬぐい取ってくださる。そして、死も、悲しみも、嘆きも、苦痛も、もはやない。以前のものは過ぎ去ったからである。」
5 すると、王座に座っておられる方が言われた。「見よ。わたしはすべてのものを新しくする。」そして、その方は私に言われた。「これらの言葉は真実であり、確かであるから、書きとめよ。」
6 そして、その方は私に言われた。「完了した。わたしこそがアルファであり、オメガ7であり、始めであり、終わりである。命の水の泉から、渇く者に値なしで与える。
7 勝利を得る者は、すべてを受け継ぐ。そして、わたしはその人の神となり、その人はわたしの子となる。
8 しかし、臆病者、不信の者、忌まわしい者、殺人者、性的不道徳者、魔術師、偶像崇拝者、すべて嘘をつく者は、火と硫黄で燃える湖に、彼らの居場所がある。これが第二の死である。」
9 そして、七つの最後の災いで満たされた、七つの器を持っていた七人の御使いの一人は、私のところに来て、私と話して言った。「来なさい。子羊の妻である花嫁を、私はあなたに見せる。」
10 それで、御使いは霊によって私を大きくて高い山に携え、偉大な都である聖なるエルサレムが、神のもとから出て、天国から降りて来るのを私に見せた。
11 それは神の栄光の輝きがあった。都の光はとても貴重な宝石のように、透明な碧玉のようであった。
12 また、都、新しいエルサレムには、十二の門のある、大きくて高い塀がある。その門に十二人の御使いがいて、十二部族の名前に当たるイスラエルの子らの名前が、その門に書いてある。
13 東側に三つ、北側に三つ、南側に三つ、西側に三つの門があった。
14 さて、この都の塀には、十二の基礎があり、子羊の十二使徒の名前がその基礎にあった。
15 そこで、私と話していた人は、黄金の測り竿を持っていた。都とその門とその塀を測るためである。
16 そして、都は四角い形で広がっている。その長さはその幅と同じ大きさで、その人が都を測り竿で測ると、一万二千スタディオン8であった。その長さと幅と高さは同じである。
17 それから、その人はその塀を測った。人の測定では、つまり御使いの測定では、百四十四ペーキュス9であった。
18 そして、その塀は碧玉で作られ、都は透明なガラスのような純金でできていた。
19 そして、都の塀の基礎は、ありとあらゆる宝石で飾られていた。第一の基礎は碧玉、第二はサファイヤ、第三はカルセドニ10、第四はエメラルド、
20 第五は赤縞めのう、第六は赤めのう、第七は貴かんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉、第十は緑玉髄、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
21 そして、十二の門は十二の真珠で、個々の門はそれぞれが一つの真珠であった。都の通りは、透明なガラスのような純金でできていた。
22 しかし、都の中に私は神殿を見なかった。全能の神である主と子羊が都の神殿であられるからである。
23 都の中には、都を照らす太陽、月は不要であった。神の栄光が都を照らし、子羊は都の光であられるからである。
24 そして、救われた人たちの諸国は、都の光の中を歩く。そして、地の王たちは自分たちの栄光と名誉を、都の中に携え持って行く。
25 その門は終日、決して閉じられない。そこに夜がないからである。
26 人たちは国々の栄光と名誉を都の中へ携えて行く。
27 汚す者、忌まわしい者、嘘をつく者は、誰であれ、決して都に入らない。子羊の命の巻物に書いてある者たちだけが入る。

22章

さて、御使いは、神と子羊の王座から進み出て、水晶のように輝く、命の水の澄んだ川を私に示した。
2 その大通りの中央に、また川の両岸に木があり、それは十二の果物のなる命の木である。その木は毎月その果物を実らせる。その木の葉は、国々のいやしのためである。
3 そして、もうすでに呪いはなく、神と子羊の王座はその中にあり、神の僕たちは神に仕える。
4 僕たちはその方の顔を見る。その方の御名が僕たちの額にある。
5 そこに夜がない。僕たちは灯火や太陽の光は不用である。神である主は彼らを照らされるからである。そして、僕たちは世々限りなく支配する。
6 それで、御使いは私に言った。「これらの言葉は真実であり、真である。」そして、ご自分の僕たちに今すぐ起こるべきことを示すため、聖なる預言者たちの神である主は、ご自分の御使いたちを派遣された。
7 「見よ、私は今すぐ来る。この書の預言の言葉を守る人は、祝福されている。」
8 それで、私、ヨハネはこれらのことを見て、そして聞いた。そして、私はこれらのことを聞き、そして見た時、これらのことを、私に示した御使いの足下に、拝するために私はひれふした。
9 しかし、御使いは私に言った。「そんなことをしないように気をつけよ。私はあなたの兄弟である預言者たちと、この巻物の言葉を守る人たちの仲間の使いだからである。神を拝せよ。」
10 それで、御使いは私に言った。「この巻物の預言の御言葉を封印してはいけない。時は近いからである。
11 不義なる者は、不義のままにしておきなさい。汚い者は、汚いままにしておきなさい。正しい人は、正しいままにしておきなさい。聖なる人は聖なるままにしておきなさい。」
12 「そして、見よ。わたしは今すぐ来る。わたしの報いはわたしと共にあり、一人一人にその行為に応じて報酬を与える。
13 わたしはアルファであり、オメガである。始めであり、終わりである。最初であり、最後である。」
14 命の木の権利を持つため、また門を通って都に入れるため、神の命令を実行する人たちは、祝福されている。
15 しかし、犬たち、魔術師たち、性的な罪を犯す者たち、殺人者、偶像崇拝者たち、嘘を愛したり実行したりする者たちは、外にいる。
16 「諸教会で、あなたがたにこれらのことを証するため、わたし、イエスは自らの御使いを使わした。わたしはダビデの根であり、子孫であり、光り輝く明けの明星である。」
17 そして、御霊と花嫁は、「来てください。」と言う。聞いた人は、「来てください。」と言いなさい。そして、渇いた人は来させなさい。望む者は誰であれ、値なしで命の水を取らせなさい。
18 しかし、この巻物の預言の御言葉を聞くすべての人に、私は共に証する。この御言葉に誰であれ、何かを付け加えれば、神はこの巻物に書いてある災いをその者に付け加えられる。
19 そして、もし誰であれ、この巻物のこの預言の御言葉から何か取り除けば、神はその者の所をこの命の巻物から、聖なる都から、またこの巻物に書いてあるものから取り除く。
20 これらのことを証される方は言われる。「そうです。わたしは今すぐ来る。」アーメン。そうです。主イエスよ、来てください。
21 私たちの主イエス・キリストの御恵みがあなたがたすべてと共にありますように。アーメン。


  1. 天国のパン。  

  2. ローマ帝国の銀貨。一デナリは一般労働者の一日分の賃金。  

  3. 「破壊する者」と言う意味である。  

  4. 一スタディオンは、一六五メートルである。  

  5. 約三五キログラム。  

  6. ロゴスというギリシャ語は、意味が広い。言葉、説明、理性、話題、メッセージ、考えなどの意味がある。  

  7. ギリシャ語のアルファベットの最初と最後の字。  

  8. 一スタディオンは、一六五メートル。  

  9. 男の指先から肘までの距離。  

  10. 玉髄、めのう。